年々減って行く日本の学校

一般財団法人日本私学教育研究所の2020年の発表によると日本の小中高の総数は年々減少傾向にあることがわかります。高校は10年前と比べて100校以上減少していますし、中学校や小学校も数百から千単位で数が減っています。 少子化の影響 日本は少子高齢社会となっています。児童の数は過去最高の年だった1958年と比較すると半分近くになっています。長い間少子高齢社会が問題視されていますが、未だに解決に向かうことはなく、これからの日本が危ぶまれます。しかしこれは日本に限った話ではなく、お隣の中国も経済発展とは裏腹に高齢化大国となっています。人口を抑えるための一人っ子政策のなどの影響もあり女性一人当たりの平均出産数が少なくっているのです。 ちなみに日本は世界でワースト3位の平均出産数を記録しています。一位は韓国で2位はウクライナとなっています。 大学は増え続ける 高校までの学校の減少とは反対に大学の数は増え続けています。これは進学率が昔に比べて大きく上がったためです。大卒と高卒の所得差がある程度あることを考えるとこれは日本のGDPに良い影響を与えるだろうとみられますが、お金さえあればだれでも入学できるような質の低い教育を行っている大学が一定数あるのもまた事実です。

学校を掃除するのは日本特有なのか

公立の小学校や中学校を卒業した人なら誰しも教室の掃除をした経験があることと思います。当番制で放課後に掃除したりしたことがあるでしょう。 なぜ生徒が掃除するのか この教室を生徒自身が掃除するのは世界的に見て珍しいことなのです。日本では使った教室を使った自分たちが掃除するのは当たり前と先生に教えられてきたものですが、世界では一般的ではありません。 アメリカの学校の掃除事情 アメリカでは基本的にほぼすべての学校で雇われた清掃員が各教室の掃除をします。これは生徒は掃除をするためではなく、学習するために学校に来ているという理論に基づいています。しかし必ずしも清掃員に全てを任せることが教育的に良い方向に繋がるかと言えばそうでもないようです。アメリカでは生徒が教室を綺麗に利用しないという問題が起きています。どうせ掃除をするのは自分たちではないのだからと思ってしまうのでしょう。 これを受けてアメリカも日本のように生徒が教室を掃除するべきという声も上がっています。日本のような制度は将来の自分の家を清掃する際にも役立つ上に部屋を綺麗に利用するという精神が育まれると評価されてきています。 時代共に学校教育も変化してきますが、この清掃文化は残り続けることでしょう。

2021年度の夏休み期間

日本の学校の夏休みは7月末から8月いっぱいがほとんどです。しかし、厳密な期間は地域によって大きく異なります。例えば北海道だと2021年度の夏休みは7月24(土)~8月17(火)の24日間だけで、日本で一番短い夏休みとなっています。この理由としては、北海道は涼しくて夏の猛暑の影響を受けませんが、代わりに冬の寒さが厳しいため、冬休みを長く確保するためです。 沖縄の夏休みは長い? では逆に酷暑が続く沖縄の夏休みは長いのでしょか?沖縄の2021年度の夏休みは7月22日(木)~8月22日(日)までの33日間でこれは全国平均の36日間より3日少ないです。詳しい理由は不明ですが、年中暖かい沖縄の子供は酷暑の夏に対する耐性がついているからかもしれません。 各地の夏休み 東北の宮城県仙台市で、7月21日(水)~8月24日(火)までの35日間。関東の東京都新宿区で、7月21日(水)~8月31日(火)までの42日間。関西の大阪府大阪市で、7月21日(水)~8月24日(火)までの35日間。中部の愛知県名古屋市で、7月21日(水)~8月31日(火)までの42日間。中国の広島県広島市で、7月21日(水)~8月31日(火)までの42日間。四国の愛媛県松山市で、7月21日(水)~8月31日(火)までの42日間。九州の福岡県福岡市で、7月22日(木)~8月26日(木)までの36日間。

日本を代表する高校

日本で高等学校を評価するということは、ほとんどそのまま偏差値レベルを評価するということになります。もちろんスポーツにおける評価というのもありますが、しかしそれはあくまでそのスポーツ業界内の話であり、高等学校そのものの評価はあくまで学業ということになります。その観点から、ここでは学業で日本のトップに君臨する幾つかの高等学校を紹介します。 灘高等学校 関西圏で常にトップに君臨する高等学校で、例年東京大学、京都大学の合格者を、トップレベルで排出し続ける日本最高の学業レベルを誇る高等学校です。所在地は兵庫県神戸市東灘区にあり、事務棟である本館は、国の登録有形文化財に指定されている由緒ある名門校です。私立の男子校であり、制服は特に決まっていません。実は明文化された校則も存在せず、その自由な校風が学業に集中できる環境を生み出しているのです。 開成高等学校 日本の首都である東京で、学問における中心的な役割を果たしてきたのが、この開成高等学校です。所在地は東京都荒川区西日暮里で、こちらも私立の男子校となっています。初代校長が元総理大臣、高橋是清であることで知られた名門校で、多くの学生がトップレベルの大学へと進学します。また文科系の部活動が盛んな学校であることも知られていて、「俳句部」、「囲碁部」、そして「弁論部」などは特に有名です。

学校の試験勉強のコツ

日本では基本的に中学校あたりから定期試験というものが行われるようになり、学生はテスト勉強に追われます。これの成績によって数年後の進学先が大きく左右されるためです。 中学校までの試験勉強 私立のレベルの高い中学校などでなければ、生徒は近隣に住んでいる子が入学してくるので、その個人個人で学習能力に大きな差が生まれます。そのため定期試験が難しい物になることはあまりありません。授業で取り扱った内容をしっかりと復習すれば高得点を取るのは簡単なことなのです。日々の授業で先生の話を聞いて後で復習できるようにノートをとっておくことが一番の高得点への近道でしょう。 高校の試験勉強 高校生になっても学生は試験と縁を切ることはできません。むしろ中学校の頃よりも得点に敏感になる事でしょう。それはある一定の点数を下回れば進級すら危ぶまれる、赤点が存在するからです。そんな高校の試験対策は、高校によってマチマチです。レベルの高い学校であれば授業で教わったこと以上のことを要求されるともあります。しかしそうでない学校であれば基本的に中学校の頃と同じように授業でやったことをしっかり復習すれば困ることは無いでしょう。日々の積み重ねが結局は最も重要なのです。